そもそもゴーゴーバーとは?仕組みと文化的背景
ゴーゴーバーとは何か
ゴーゴーバーとは、ステージ上で女性が踊り、客が好みの女性を選んで一緒に飲んだり、店外に連れ出すことができるタイプのバーです。
主にタイの主要都市(バンコク、パタヤ、プーケットなど)に集中しており、観光客向けのナイトエンターテインメントとして確立されています。
入店すると、複数の女性がステージでダンスをしており、それぞれに番号が振られています。
客はその番号をもとにスタッフへ指名を伝え、指名した女性にドリンクを奢る形で会話を楽しむ仕組みです。
店内では性的行為が行われるわけではなく、あくまで会話や雰囲気を楽しむ場として成立しています。
女性を店外へ連れ出す場合は「ペイバー(Pay Bar)」と呼ばれる追加料金を支払い、
その後の行動(食事・ホテルなど)は双方の合意に委ねられます。
この制度が、ゴーゴーバーを他のバーと明確に区別する最大の特徴です。
タイのナイトカルチャーにおける位置づけ
ゴーゴーバーは、タイのナイトカルチャーの中でも特に象徴的な存在です。
仏教国でありながら、タイ社会は性に対して寛容で、夜遊びが一種の観光資源として機能しています。
特にバンコクの「ナナプラザ」や「ソイ・カウボーイ」、
パタヤの「ウォーキングストリート」などは、世界的にも知られる歓楽街です。
これらの地域では、風俗店・バー・クラブが密集しており、ゴーゴーバーはその中心的な業態として存在しています。
他のナイトスポット(ビアバー、マッサージパーラーなど)と比べると、
ゴーゴーバーはより観光客向けで、明るく、ショー的要素が強いのが特徴です。
一方で、現地のタイ人男性はあまり利用せず、外国人旅行者(特に欧米人)が中心の顧客層となっています。
一般的なバーとの違い
普通のバーやクラブは、ドリンクを楽しみながら会話や音楽を楽しむ場所ですが、
ゴーゴーバーは「出会いを前提とした構造」になっています。
つまり、客と女性の距離が最初から近く設定されており、
スタッフを介して女性を席に呼び、短時間でコミュニケーションを取ることが前提です。
また、料金体系も異なります。
通常のバーではドリンク代のみですが、ゴーゴーバーでは
・客のドリンク代
・女性へのドリンク代(レディドリンク)
・必要に応じてペイバー代(店外連れ出し料)
が発生します。
これにより、一般的な飲みの場というよりも「出会いを商品化した接客業」に近い形となっています。
「ペイバー」制度の仕組み
ペイバー制度は、ゴーゴーバーを理解する上で最も重要な要素です。
「Pay Bar(ペイバー)」とは、お店に手数料を支払って特定の女性を店外に連れ出す仕組みのこと。
支払う金額は店によって異なりますが、一般的にバンコクやパタヤでは500〜1000バーツが相場です。
この支払いによって、女性はその日のお店の勤務を終え、客と自由に行動できるようになります。
その後の流れ(食事・ホテル・セックスなど)は完全に自由で、
客と女性双方の合意の上で成立します。
ペイバー自体はあくまで“店外デートのための許可料”という位置づけです。
2025年現在のゴーゴーバー事情
コロナ禍の影響で一時的に閉店・休業していた店舗もありましたが、
2025年現在、バンコクやパタヤの主要エリアは完全に営業再開しています。
ナナプラザやソイカウボーイ、ウォーキングストリートはいずれも観光客で賑わい、
閉まっている店舗はほとんど見られません。
また、近年は外国人観光客の多様化が進んでおり、
欧米人だけでなく中東・アジア圏からの旅行者も増加しています。
店舗側も多言語対応を進め、清潔感のある内装や演出に力を入れるなど、
“より安全で観光客が入りやすいナイトスポット”へと進化しています。
加えて、近年目立つのがロシア系ストリップバーの台頭です。
特にパタヤでは、ロシア・ウクライナ出身の女性によるショークラブが増加しており、
ナイトカルチャーが国際情勢を反映しているような一面も見られます。
主なエリア別まとめ(バンコク・パタヤ)
料金・チップ・ペイバー制度を徹底解説【2025年11月時点】
タイのゴーゴーバーの料金体系は、以下のような3要素で構成されています。
ここでは筆者が2025年11月時点(1バーツ=約4.7円)で訪問した際の相場を基準に紹介します。
※為替や店舗によって料金が変動する場合があります。
項目 相場(バーツ) 日本円換算(約) 内容
ドリンク代(男性) 250〜300 1,200〜1,400円 自身のドリンク代
レディドリンク 400〜500 1,900〜2,400円 指名した女性へのドリンク代
ペイバー代 約3,000 約14,000円 店外に連れ出すための手数料
チップ(店・女性) 1,000〜1,500 4,700〜7,000円 感謝料・サービス料的な扱い
合計目安:約6,000バーツ(約28,000円)
一晩を楽しむ場合、7,000バーツ(約33,000円)程度の予算を持っておくと安心です。
💡 注意事項
・現金精算が基本で、カードは使えない店舗が多いです。
・お釣りを返す際に「チップにして」と言われるケースもありますが、必ずしも応じる必要はありません。
・店員が勝手にドリンクを注文して請求に含まれるケースも報告されています。注文前に金額を確認しましょう。
・相場はあくまで当時のものです。今後の為替・観光需要により上下します。
バンコク(ナナプラザ・ソイカウボーイ)
ナナプラザ(Nana Plaza)
BTSナナ駅から徒歩5分以内、バンコクで最も有名な夜遊びスポットです。
3階建ての複合施設内に数十軒のゴーゴーバーが集まっており、観光客でも安心して入れる雰囲気です。
入口では簡単な持ち物・身分確認(パスポートチェック)があり、安全面の意識も高めです。
建物全体が一種のエンタメ空間のようで、階ごとに雰囲気が異なります。
1階は明るくカジュアル、上階になるほど落ち着いた店が多い傾向です。
スタッフや女性の英語力も比較的高く、観光客との会話に慣れています。
中には日本語を少し話せる人もおり、簡単な会話であれば問題なく楽しめます。
ポイント
・女性の容姿レベルは非常に高く、観光地の中でもトップクラス。
・ただし、見た目が整いすぎている場合、レディボーイ(男性が女性として働いている人)のケースもあります。
・言葉が通じにくくても、笑顔とジェスチャーで十分楽しめる雰囲気です。
ソイ・カウボーイ(Soi Cowboy)
ナナプラザからタクシーで10分ほどの距離にある、もう一つの有名エリア。
一本の通りにネオン輝くバーが並び、観光客が多く、写真撮影スポットとしても有名です。
ナナプラザに比べると価格帯は少し安く(約1,000バーツほど低め)、
雰囲気もよりカジュアルで初心者向けです。
「初めてバンコクで夜の街を歩いてみたい」という人には最もおすすめの場所です。
バンコク滞在エリアのおすすめ
夜遊び初心者は、スクンビット通り沿いのホテルが最も便利です。
ナナプラザやソイカウボーイまでは徒歩圏内で、帰りもGrabやBolt(配車アプリ)で簡単に帰宅できます。
⚠️ 注意点
・「おすすめのホテルがある」と店員や女性から提案されるケースもありますが、料金が高くなることがあるため注意。
・ナナ駅近辺でホテルを確保しておくと、安心して行動できます。
パタヤ(ウォーキングストリート・LKメトロ・ソイ6)
ウォーキングストリート(Walking Street)
パタヤを代表する歓楽街で、夜になると歩行者天国になり、音楽とネオンで埋め尽くされます。
バンコクよりも外国人観光客の比率が高く、価格帯はほぼ同等。
一晩あたり6,000バーツ(約28,000円)前後が目安です。
観光客向けの店舗が多く、日本人好みの雰囲気の店もあります。
英語が通じにくいケースもありますが、フレンドリーな接客が多く、安心して楽しめるエリアです。
💬 体験メモ(筆者談)
バンコクよりもスタッフがフレンドリーで、アフターの会話も丁寧な印象でした。
写真撮影をお願いすると快く応じてくれる店も多く、全体的に温かい雰囲気があります。
LKメトロ(LK Metro)
ウォーキングストリートに比べて小規模ながら、落ち着いた雰囲気で人気のエリアです。
バーの入口がクローズされており、外から中の様子が見えにくい点が特徴。
料金はやや安く、4,000〜5,000バーツ(約19,000〜23,000円)程度が目安です。
派手さは少ないものの、静かに飲みながら過ごしたい人や、価格を抑えたい人におすすめです。
ソイ6(Soi 6)
いわゆる「ビアバー通り」と呼ばれる場所で、数十軒のオープンバーがずらりと並んでいます。
女性スタッフが多く、通り全体が活気にあふれています。
料金は比較的リーズナブルで、3,000〜4,000バーツ(約14,000〜19,000円)前後でも十分楽しめます。
💡 観光者向けアドバイス
・客引きがやや強めなため、軽く挨拶してスルーする勇気も必要。
・お店によって雰囲気や料金が大きく異なるため、複数軒を見て回るのがおすすめです。
アクセス情報(バンコク→パタヤ)
バンコクからパタヤまではバス・タクシーで約2時間。
エカマイ(Ekkamai)またはモーチット(Mo Chit)から出ている長距離バスが便利です。(一人150バーツほどでいくことができます。)
BoltやGrabでも移動できますが、料金は約1,000〜1,500バーツ前後(約4,700〜7,000円)です。
ゴーゴーバーの楽しみ方・流れ(初心者向け)
お店を選ぶ
まずは気になるお店をいくつか歩いて見比べましょう。
タイの主要な歓楽街(ナナプラザ、ソイカウボーイ、ウォーキングストリートなど)では、通り沿いに多くのゴーゴーバーが並んでいます。
店の外に立っている女性や呼び込みに惹かれて入るのも良いですが、実際に中に入ってみて雰囲気を確認するのが大切です。
音楽の雰囲気・照明・スタッフの対応など、店によって大きく異なります。
「少し違う」と思ったらすぐに出てOK。気軽に出入りできるのがゴーゴーバー文化の魅力です。
入店〜席案内
気に入った雰囲気の店に入ったら、空いている席に案内されます。
まずは自分のドリンクを注文し、店内のショーやステージの女性を眺めてみましょう。
女性たちは番号のついたプレートを身につけており、気になる子がいれば近くのスタッフに番号を伝えれば席まで呼んでもらえます。
その際、スタッフを通じて「レディドリンク(女性へのドリンク)」を奢るのが一般的なマナーです。
ドリンクを奢ってコミュニケーション
音楽が大きく、日本語がほとんど通じないため、会話は簡単な英語やジェスチャーが中心になります。
ただし、女性側も観光客慣れしているため、笑顔や身振りで十分コミュニケーションが取れます。
💬 ポイント
・「日本語OK」の札が出ているお店も一部あり。
・ドリンク1〜2杯で1000〜1500バーツ(約4,700〜7,000円)前後の支出が目安です。
・話が合わない場合は無理に長居せず、次の店に移るのも自由です。
ペイバー制度の流れ(店外デートの仕組み)
ゴーゴーバーには「ペイバー(Pay Bar)」という仕組みがあり、
追加料金を支払って特定の女性と店外で一緒に過ごすことが可能です。
バンコクの場合は、女性に「ペイバーOK?」などと確認すればスタッフを通じて対応してもらえます。
一方、パタヤでは女性が金額を直接伝えることを禁止している店もあるため、スタッフを介して確認するのが基本です。
ペイバー料金はおおよそ 3,000バーツ前後(約14,000円)。
このほかにチップやドリンク代が加算され、トータルで6,000〜7,000バーツ(約28,000〜33,000円)ほどの支出が目安となります。
💡 ポイント
・ペイバーをする客は全体の中でも一部であり、無理に誘う必要はありません。
・「ショート(短時間)」「ロング(一晩)」など滞在時間を選ぶケースもあります。
・会話や雰囲気を楽しむだけでも十分価値のある文化体験です。
同伴・ホテル移動時のマナー
店外で一緒に出る場合は、自分の宿泊ホテルへ移動するのが一般的です。
徒歩圏でない場合は、GrabやBoltなどの配車アプリを利用すると便利です。
ホテルによっては入館時にセキュリティ上の理由から、同行者の身分確認(IDチェック)を求められる場合があります。
これは防犯目的であり、追加料金が発生することは基本的にありません。
ただし、すべてのホテルで対応が同じとは限らないため、事前にルールを確認しておくと安心です。
🚕 ポイント
・ホテルが遠いと移動が大変なので、歓楽街付近の宿泊がベスト。
・帰りのタクシー代は不要なケースが多いですが、気持ちとしてチップを渡すのも良い印象です。
注意点とリスク管理(安全・病気・トラブル)
性病感染リスクと自己防衛
タイのナイトカルチャーは世界的に有名ですが、健康面のリスク管理は欠かせません。
現地でも基本的にコンドームの使用が推奨されていますが、
タイ製のコンドームはサイズや品質が合わない場合があるため、日本から持参するのが安心です。
滞在期間が長い場合は、帰国後に検査を受ける習慣を持つことも大切です。
病気を防ぐことは自分だけでなく、相手への思いやりにもつながります。
コンドームの文化・入手場所
タイではコンドームはタブー視されておらず、一般的に使われています。
現地のセブンイレブンなどのコンビニでも普通に販売されており、
価格は1箱(3個入り)で約60〜100バーツ(約300〜470円)程度です。
💡 補足
・ホテルの受付で無料でもらえる場合もありますが、品質は一定ではありません。
・自分のサイズに合う日本製を持参する方が安全・快適です。
金銭トラブル・ぼったくり対策
一部の店舗では、スタッフが勝手にドリンクを注文して会計に加算するケースもあります。
必ずレシートを確認し、注文前に金額を把握することが重要です。
また、お釣りを渡す際に「チップにして」と軽く頼まれることもありますが、強制ではありません。
チップは“ありがとう”の気持ちとして、納得できる範囲で渡しましょう。
まとめ|タイ・ゴーゴーバーは「観光+文化+快楽」だ
ゴーゴーバーは、単なる“性の観光地”ではなく、タイという国の懐の深さと多様な価値観を映す文化の一部です。
観光・娯楽・人間観察──それぞれの目的で訪れても、きっと何かしらの発見がある場所。
📍基本情報まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 平均予算 | 6,000〜7,000バーツ(約28,000〜33,000円) ※1バーツ=4.7円換算 |
| 主なエリア | バンコク → ナナプラザ/ソイカウボーイ パタヤ → ウォーキングストリート/LKメトロ/ソイ6 |
| 支払い方法 | 現金が基本。クレジット非対応の店が多い |
| 雰囲気の違い | バンコク=華やか・観光客向け/パタヤ=自由・ローカル色が強い |
| 注意点 | 勧誘・チップ交渉・料金誤解に注意。都度確認を徹底 |
| 目的 | 会話・雰囲気・エンタメを楽しむ「観光型ナイトスポット」 |
筆者より
タイには10日間滞在しましたが、「夜の街」としてだけでなく、街そのもののエネルギーと人の温かさに魅了されました。
ナナプラザの熱気、パタヤの自由さ、ソイカウボーイの活気──どれもが異なる顔を持ちながら、共通して「人間らしい楽しさ」にあふれています。
本音を言えば、“毎年行きたい”と思えるほど最高の街でした。
ナイトスポットだけでなく、カフェ・市場・屋台・海沿いのバーなど、どこを切り取っても“生きている街”。
この記事が、あなたが次に旅立つときの参考になれば嬉しいです。
夜遊びとは、欲望を満たすだけの行為ではなく、
「どう楽しむか」を通じて自分を知る行為だと僕は思います。
最後に:遊び方に「品」を持つことがダンディズム
どれだけ自由に遊んでも、“品”と“節度”を持って楽しむこと。
それが「ダンディズム」であり、DANDYISM LABが伝えたい本質です。
“モテる”よりも、“格好よく在る”こと。
“遊ぶ”よりも、“味わう”こと。
このブログを通して、そんな「余裕と色気をまとう知性ある男」を一人でも増やしていけたらと思います。
DANDYISM LABとは?
DANDYISM LAB(ダンディズムラボ)は、
「男性の恋愛・自分磨き・ナイトカルチャー」を研究・発信するメディアです。
見た目・教養・心の余裕──
どれか一つではなく、それらを“トータルで磨く”ことで男の魅力は完成します。
モテや性の話題を表層的に扱うのではなく、
“人としての格”をどう高めるか?
という視点で、現代の男性に向けた知的で実践的な情報を発信していきます。
✨ 筆者プロフィール
20代前半。恋愛と自分磨きをテーマに3年以上にわたりナイトカルチャーを研究。
「モテたい」という本音を恥じず、行動と観察を重ねる中で得た経験を記事として発信中。
最新の現地情報から、哲学的な考察まで、幅広く扱っています。
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