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マッチングアプリでようやく可愛い子とマッチした。返信も早いし、話も合う。なのに3日目あたりで「LINEに移らない?」と言われ、その先で投資の話や知らないサイトのURLが出てくる——この流れに一度でも心当たりがあるなら、相手は恋愛目的の一般ユーザーではなく「業者」だった可能性が高いです。
結論として、業者はプロフィールとメッセージの「型」が驚くほど揃っているので、7つの特徴を頭に入れておけば、金を要求される前の段階でほぼ切り離せます。実際、警察庁が公表した2025年(令和7年)の統計では、SNS型ロマンス詐欺の認知件数は5,604件・被害額552.2億円、SNS型投資詐欺は9,538件・1,274.7億円と、いずれも前年から4割以上増えました。被害の入り口はマッチングアプリやSNSでの「普通の出会い」です。
この記事では、公的統計と消費生活相談のデータをもとに、業者を見分ける7つの特徴、実際に多い危険な手口5例、業者に遭いにくいアプリの選び方、そして当たってしまったときの対処までを順番に整理します。読み終えるころには、マッチ直後の1通目から「これは切っていい相手か」を自分で判断できるようになります。
マッチングアプリに「業者」が紛れ込む理由と最新データ
ここでいう業者とは、恋愛目的を装ってアプリに登録し、投資・マルチ商法・情報商材・別サイトへの誘導などを目的に活動するアカウント全般を指します。運営がいくら監視しても入り込む余地があるのは、アプリ側の本人確認が「年齢確認」を中心に組まれているためです。
出会い系サイト規制法(警察庁)では、インターネット異性紹介事業者は公安委員会への届出が義務づけられ、2009年2月からは原則として利用の都度、運転免許証などの公的書類やマイナンバーカードで「児童でないこと」を確認することが求められています。つまり法律が担保しているのは主に年齢であって、「その人が恋愛目的かどうか」までは審査されません。この隙間に業者が入り込みます。
被害の規模は次のとおりです。警察庁「令和7年における特殊詐欺及びSNS型投資・ロマンス詐欺の認知・検挙状況等について」によると、2025年のSNS型ロマンス詐欺は認知件数5,604件(前年比+46.5%)・被害額552.2億円(同+37.8%)。SNS型投資詐欺は9,538件(+48.7%)・1,274.7億円(+46.3%)。とくに暗号資産を送らせる型が2,148件で前年の約2.7倍に急増し、被害総額の47.9%を暗号資産関連が占めました。
一方、国民生活センターの出会い系サイト関連の消費生活相談は、2023年6,938件→2024年4,402件→2025年3,399件と減少傾向です。ここが重要で、「アプリのポイント課金トラブル」型の相談は減っている一方、詐欺として警察が扱う金額の大きい被害は増えている。業者の狙いが小口の課金誘導から、LINEなど外部に連れ出してから大金を抜く形へ移っているということです。
マッチングアプリの業者を見分ける7つの特徴
7つを、気づきやすい順(=プロフィールだけで判定できるもの)から並べます。①〜④は知識として読めばその日から使える判定基準、⑤〜⑦は会話の違和感を拾う力が要るので、慣れが必要な項目だと考えてください。

特徴1:写真が「完成度が高すぎる」のに枚数が少ない
スタジオ撮影のような1枚だけ、あるいはモデルのような全身カットが2枚だけ。生活感のある写真(友人との集合、旅行先のスナップ、食べ物)が1枚も無いアカウントは要注意です。他人の画像を流用しているため、そもそも手元に「その人の別カット」が存在しないからです。判定に迷ったら、写真を保存してGoogle画像検索にかけると、海外の素材サイトやSNSに同じ顔が出てくることがあります。
特徴2:自己紹介文に「経営」「投資」「自由な働き方」の匂いがある
「自分でビジネスをしています」「時間と場所に縛られない働き方」「最近は資産運用の勉強中」。この3語のいずれかが入っているアカウントは、恋愛の話に入る前から金の話の伏線を張っている可能性があります。もちろん本当の経営者もいますが、本物は職業をわざわざ抽象的にぼかしません。
特徴3:マッチ直後に外部アプリへ移りたがる
「アプリだと通知が来ないからLINEにしよ?」を1〜3通目で言ってくる相手は、運営の監視が届かない場所へ移すのが目的です。健全な相手であれば、何度かやり取りして人柄が分かってから移行を提案します。目安として、「マッチから3通以内でのID交換要求」は保留にして構いません。
特徴4:ビデオ通話・その場の自撮りを避ける
これがもっとも確実な線引きです。写真を流用している業者は、リアルタイムで顔を出せません。「今度でいいですか」「カメラが壊れていて」と2回続けて回避されたら、会う前に切って問題ありません。ビデオ通話は業者対策としてだけでなく、実際に会ったときのギャップを減らす意味でも有効です。誘い方はマッチングアプリのビデオ通話の誘い方5選|断られない例文にまとめています。
特徴5:会話が「質問返し」ばかりでテンプレ化している
こちらの話に具体的に触れず、「そうなんですね! ◯◯さんはお休みの日は何してますか?」のような当たり障りのない質問だけが返ってくるパターン。定型文を複数人に一斉送信しているため、こちらの発言内容に依存した返しができません。日本語が微妙に硬い、深夜〜早朝に返信が集中する(=海外拠点)といった兆候も併せて見ます。
特徴6:会う話が「特定の場所・第三者」に着地する
「友達も一緒でいい?」「知り合いのカフェがあるんだけど」。会う流れになった途端に第三者や指定の店舗が出てくるのは、マルチ商法の勧誘やセミナー同行の典型パターンです。国民生活センターのマルチ取引に関する相談は2025年も4,003件と高止まりしており、出会いをきっかけにした勧誘は今も現役の手口です。
特徴7:金・投資・URLのいずれかが出てきた
ここまで来たら見分けるまでもなく確定です。「一緒に増やそう」「私のトレーダーの先生」「このサイトで年齢確認だけして」——どんな文脈でも、金銭・投資・外部URLが出た時点でやり取りを終了してください。恋愛感情が芽生えた後に切り出されるのがロマンス詐欺の設計なので、「ここまで話したのに疑うのは失礼」と感じさせる作りになっている点を、あらかじめ知っておくことが最大の防御になります。
実際に多い危険な手口5例
見分け方を頭に入れたら、次は「相手が何をしようとしているか」を知っておくと判断が速くなります。相談・被害統計から見えている主要な5パターンです。

手口1:ロマンス詐欺(恋愛感情→送金)
数週間かけて信頼関係を作り、「家族が病気」「関税で荷物が止まっている」などの理由で送金を求める型。2025年の認知件数は5,604件、被害額は552.2億円。1件あたりの平均被害額は単純計算で約985万円と、金額規模が大きいのが特徴です。
手口2:投資・暗号資産への誘導
恋愛の文脈から自然に「自分は投資をしている」に移り、専用アプリや取引サイトへ誘導する型。2025年のSNS型投資詐欺は被害額1,274.7億円で、暗号資産送信型が前年の約2.7倍に増えました。最初は少額で「出金できる」体験をさせ、増額したところで引き出せなくするのが定石です。
手口3:マルチ商法・ビジネス勧誘
2〜3回会って親しくなったところで、セミナーや「すごい人」への引き合わせに繋げる型。会う場所を相手が強く指定してきたら疑ってください。マルチ取引の相談件数は2025年で4,003件と、数年にわたり4,000件台で推移しています。
手口4:情報商材・副業の販売
「副業で月◯万」の実績スクショを見せ、教材やサロンへ誘導する型。LINEに移行してから公式アカウントへ登録させ、そこから自動配信で売り込むケースが目立ちます。
手口5:外部サイトへの誘導・個人情報収集
「アプリだと運営に消されるから、こっちで年齢認証して」と別サイトのURLを送ってくる型。ポイント課金型のサイトに登録させたり、メールアドレスや電話番号を収集したりが目的です。消費生活相談では、ポイントを買わされ続けるのに実際には会えない、という相談が定番化しています。
業者に遭いにくいアプリの選び方5基準
個人の見抜く力に頼るより、そもそも業者が滞在しにくい環境を選ぶほうが確実です。次の5点で比較してください。
- インターネット異性紹介事業の届出があるか:アプリ内やサイト下部に届出番号(受理番号)が明記されているか確認します。記載が見当たらないサービスは候補から外して構いません。
- 公的書類による本人確認(eKYC)が必須か:年齢確認だけでなく、顔写真つき書類での本人確認を全員に課しているか。
- 24時間の監視・通報体制があるか:通報から対応までの導線が公開されているか。
- 課金の仕組みが月額制か:メッセージ1通ごとのポイント課金型は、業者が「やり取りを引き延ばす」ことで得をする構造になりがちです。
- 「会うまでの設計」があるか:日程調整やデートのセッティングまでサービス側が用意している型は、メッセージだけを延々と続ける業者が居座りにくくなります。
5番目の観点で分かりやすいのが、AIが自動でデートをセッティングするバチェラーデートです。検索もメッセージのやり取りも無く、審査を通過した会員同士がいきなり日程調整に入る設計のため、「LINEに移そう」と持ちかける余地がそもそもありません。デメリットは、自分でじっくり相手を選びたい人には向かないこと、そして毎週デートが組まれる前提なので予定に余裕がない時期はもったいないことです。メッセージのやり取りに疲れていて、会うところまで一気に進めたい人にはこれが最短です。
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なお、アプリごとに集まる層と目的は大きく違います。恋活・婚活・カジュアルのどれを狙うかで選ぶべきサービスが変わるので、下記の比較記事も併せて確認してください。

業者に当たったときの対処4ステップ
- やり取りを止める:返信して問い詰める必要はありません。反応するほど「脈あり」と判断され、別アカウントで再接触される確率が上がります。
- スクリーンショットを残す:プロフィール、メッセージ全文、送られてきたURLや口座情報を保存します。通報にも相談にも証拠が要ります。
- 運営に通報してブロック:通報はアプリ全体の健全性に直結します。ブロックだけで済ませず、通報まで行ってください。
- お金が動いたら即相談:送金や登録をしてしまった場合は、消費者ホットライン188(消費者庁)、または警察相談専用電話 #9110(政府広報オンライン)へ。振込先の金融機関にも連絡すると、口座凍結が間に合う場合があります。
よくある質問(FAQ)
Q. 業者と「サクラ」は違うものですか?
違います。サクラは運営側が課金を促すために用意する偽会員、業者は外部の第三者が営業目的で入り込むアカウントです。月額制の大手アプリではサクラを置く経済的な理由が薄く、実務上問題になるのはほぼ業者のほうだと考えて構いません。
Q. すぐLINEを聞いてくる人は全員業者ですか?
いいえ。アプリの通知が使いにくいという理由で早めに移行したがる一般ユーザーもいます。判断材料はタイミング単体ではなく、写真の枚数・職業のぼかし方・ビデオ通話の可否を合わせて3点以上が重なるかどうかです。
Q. 男性でも被害に遭いますか?
遭います。ロマンス詐欺は「若い女性から親しげに接触される」形が男性側の典型パターンで、投資詐欺への接続も同じ設計です。2025年のロマンス詐欺は1件あたりの平均被害額が単純計算で約985万円と大きく、まとまった資金を持つ年代ほど狙われる金額も上がります。
Q. 通報するとこちらの名前が相手に伝わりますか?
主要アプリでは通報者が相手に通知される仕組みにはなっていません。不安であれば、通報後にブロックすれば相手側からは接触できなくなります。
Q. 業者ばかりで疲れました。アプリを辞めるべきですか?
辞める前に、使うアプリと使う時間帯を変えるだけで体感が変わることがあります。判断軸はマッチングアプリに疲れた男の正解|続ける・辞める判断5軸で整理しています。
まとめ:3点セットが揃ったら、会う前に切る
- 業者の判定は7つの特徴で足りる。①写真が少なく完成度が高い ②職業が抽象的 ③早期のLINE移行 ④ビデオ通話回避 ⑤テンプレ会話 ⑥第三者・指定店舗 ⑦金・投資・URL
- ①〜④はプロフィールと初動で機械的に判定できる。⑤〜⑦は会話の違和感を拾う練習が要る
- 2025年のSNS型ロマンス詐欺は5,604件・552.2億円、投資詐欺は1,274.7億円。入り口は「普通の出会い」
- 個人の目より環境選び。届出番号・eKYC・監視体制・月額制・会うまでの設計の5基準で選ぶ
- 疑わしいときは返信せず、スクショを残して通報。金が動いたら188と#9110へ
次にマッチしたら、まず「写真の枚数」「職業の書き方」「ビデオ通話の可否」の3点だけ確認してみてください。ここで引っかからない相手なら、あとは普通に距離を詰めていけば大丈夫です。
また、1対1のメッセージから始まる形式そのものが業者の得意な土俵でもあります。合コンやグループでの顔合わせから入るconcoi(コンコイ)のようなサービスは、複数人の場で会うぶん囲い込み型の勧誘が成立しにくいのが利点です。デメリットは、日程が合わないと開催まで待ち時間が出ること、そして1対1でじっくり話したい人には物足りない可能性があること。1人と密にやり取りするより、まず場数を踏んで感覚を戻したい人に向いています。
プロフィール写真そのものを作り直したい場合は、費用感を比較したマッチングアプリの写真はプロに頼むと高い?料金5社徹底比較も参考になります。


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